9日、福岡市教育委員会は、南区の市立中学校で、生徒に対し体罰でケガを負わせた33歳の男性教諭に「戒告」の懲戒処分を行なったと発表した。
この教諭は、2011年7月1日朝、教室前の廊下で、3年生男子生徒1名に対する清掃中の態度についての指導をする際、右平手で生徒の左ほおを1回叩き、左ひざで生徒の胸を1回蹴った。さらに、右の拳で生徒の頭を叩こうとしたところ、それをよけた生徒の口元に当たり、生徒が八重歯で上唇を切り、7針縫うケガを負わせたという。
体罰を通り越し、もはや暴力行為以外の何ものでもないといった感があるが、この教諭は、「戒告」以外の処分はなく、刑事事件としても取り扱われていない。
一方、大牟田市では11月2日、同市内の駐車場で、女性に胸ぐらをつかむなどの暴行を加えた50歳の男性が、被害者の女性ら2人に現行犯逮捕されている。同男性は、暴行の容疑で大牟田警察署へ。同男性は、指定暴力団の組員だった。
教員、暴力団員という違いはあっても暴力は暴力。今回の体罰と同様の暴力行為を暴力団関係者が行なえばどうなるだろう。教諭ならば、暴力行為が許されているとでも説明するつもりだろうか。内々に済む問題とは到底思えない。
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら