福岡市は、福岡市で飲食店の開業を目指す人のために、同市における飲食店の現状や事業計画書の作成手順、必要な手続きなどについて説明している、『飲食業開業ハンドブック』を福岡商工会議所で無料配布している。
担当課の福岡市創業・経営支援課によると、独立開業のための『開業ハンドブック』も作成していたが、飲食業の創業に関するセミナーへの参加希望者が多く、飲食業に特化したハンドブックを作成したという。
福岡市の飲食店の開業数は年間約2,500件、しかし3年以内に2割が廃業しているという。廃業のおもな理由として、「多大な投資、業態の非個性化、人材の経験能力不足」、同ハンドブックには、資金繰りについてのアドバイスもあり、開業が初めてという人にも参考となる内容になっている。
福岡空港や博多港には、2010年からの統計で年間約76万人もの海外渡航者が訪れており、飲食業においても彼らからの収益を今後決して無視することができない。同ハンドブックには、お役立ち情報として、集客のため、海外からの旅行客やビジネスで訪れる人々に対応することを目的とした英語、韓国語、中国語の「指差し会話集」も掲載。また、(財)福岡観光コンベンションビューローのホームページ「外国人もてなしの便利ツール」において、中国人向けに書かれたトイレの使い方の説明書がダウンロードでき、無料で英語・韓国語・中国語のメニューが作成できるツールなどが利用できることも紹介している。
ちなみに同課では、開業や経営に関わる相談も受け付けている。
▼関連リンク
・福岡市 経済振興局 創業・経営支援課
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