今年9月、「福岡アジアコレクション(FACo)in大連」の成功をおさめた福岡アジアファッション拠点推進会議が15日、大連の貿易会社を招いて、アパレル業者向けの商談説明会を行なった。
商談説明会には、「福岡アジアコレクションin大連」に出展したことのあるアパレルメーカーなど約40社が参加。大連の貿易会社「潮流貿易有限公司」代表の張コウハク氏から具体的な流通の方法や中国進出の考え方などについて、レクチャーを受けた。
「福岡アジアコレクションin大連」は今年9月、福岡発のKAWAIIブランドを中国でも広く認知させる目的で開催し、ファッションショーには約1000人のファンやバイヤーが詰めかけ、一定程度の成功をおさめた。また、イベントだけで終わらせずに、福岡発のブランドの販売促進につなげようと、大連市内に約60平方メートルのショールームを設置。定期的な現地バイヤーとのコンタクトを取り続けていたという。
FACoの「KAWAII」ブランドを中国に浸透させる目的で、2008年から通訳などでFACoと関係を深めていた張氏に白羽の矢が立ち、FACoの専属代理店として、大連での実務にあたる。具体的には、FACoの情報を中国に発信すること、サンプルの調達や現地調査など、日本と大連のバイヤーとの架け橋になること、中国の卸サイト「アリババ」やECサイト「タオバオ」に出品・取引業務などを行なうこと、今後のFACo開催にむけた現地での事務局を務めることなどを手掛ける。
張氏は、これまでは、イベント実施に注力してきたが、将来は中国国内の流通システムを構築し、福岡発の「KAWAII」ブランドをアジア全域に発信していきたいと、話している。
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