17日、九州電力(以下、九電)の「やらせメール問題」などを検証した郷原信郎弁護士、阿部道明九州大学大学院教授、古谷由紀子日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会理事の元第三者委員会メンバー3人が福岡市内で記者会見を開いた。
これは、第三者委員会が九電に提出した最終報告書に対し、16日に九電側が元メンバーそれぞれに「疑問点」と題した書面を送付したことに応える形で開かれたもので、郷原氏らは、この記者会見が3人での最終的な活動であると位置付けた。
会見で、元委員の3人は、公開質問状への九電・眞部社長による回答や、「疑問点」と題した書面に対し、「そもそも第三者委員会の調査結果に対して、疑問や反論をするという行為自体が異常で、第三者委員会というものの機能を理解しているとは到底思えない」と指摘。「九電独自で調べた根拠不明の情報を元にした質問には答えるつもりはない」といった考えを示した。
また、郷原氏は、「九州太郎」と称する作者が運営する九電の見解を支持した内容のブログ(九州電力第三者委員会、郷原委員長、そして枝野経産大臣への疑問)が存在し、九電社内で、内容が更新されるたびに役員に印刷して配布したり、これまでアクセス制限していた業務パソコンから、同ブログの接続制限を解除するなどの実態について「第二の不祥事になりえる」と、批判した。
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