福岡の化粧品通販会社「悠香」の中山慶一郎社長は1973年生まれ。九州大学理学部地球惑星科学科を修了後、イオン九州に入社している。6年後の30歳のときに退職して(株)悠香を設立した。『悠香 日本一愛される会社への挑戦』の著者・鶴蒔靖夫氏は悠香の成長を次のように振り返る。
「平成十八年から平成十九年にかけての売上高は、三六億九〇〇〇万円から九〇億円へと約二・五倍の成長を見せている。はたから見れば、幸運の女神が下りたかのようなスピード感である。だが、実際はのるかそるかの苦しい時期も越えなければならなかった」
ビジネスに「のるかそるか」の正念場はつきもの。人生には3回、幸運の女神が舞い降りる時があるとはよくいわれる処世訓である。あとはそのときにジャストタイミングで幸運を掴み取ることができるかどうかが、大成か転落かの岐れ路となる。
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