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一日も早く、一頭でも多く 大切なパートナーの更なる普及へ(後)
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2011年11月22日 15:14
公益財団法人 九州盲導犬協会 事務局長 中村 博文氏

<盲導犬と暮らす生活とは>
盲導犬.jpg 「盲導犬を持ってよかったと一番言われることは、誰かの助けをかりず、日頃よく行く場所であれば、盲導犬と一緒に行くことができること。それが一番の喜びだそうです。家族でも自分が出かけるときにお願いをするのは気が引けることもありますからね」(中村氏)。

 盲導犬は、よく行くコンビニ、かかりつけの病院など場所は覚えている。迷ったり、どうも違うのではないだろうかと思った時などは、犬は動かない。また、非常時やわからないことがあってもおとなしくじっと動かないという。東日本大震災が発生した今年ではあるが、被災者の体験談によると、家に帰れない状態になり、大人数と避難所生活を行なうことになっても、盲導犬はじっとおとなしくしていたという。

<盲導犬のさらなる普及へ>
 盲導犬は、必要としている方に無償で貸与されている。そのため、盲導犬の使用者が負担することになるのは、ドッグフードや健康管理費用など一般のペットと同程度である。
 しかし、その件に関しての認知度が低く、盲導犬を持たない視覚障がい者を対象にしたアンケート結果によると、回答者のなかにお金がかかることという回答が多かった。

 「本当に目の不自由な方が盲導犬を使うと生活が便利になるということをぜひ知ってもらいたい。目の不自由な方は一度盲導犬協会にご相談いただきたい。」(中村氏)。

募金箱.jpg 「また、ユーザーに気持ちよく利用してもらうためにお願いしたいことがあります。
以前より減りましたが、盲導犬を見かけると『キャー可愛い!』と近づいて来られる方がいらっしゃいます。盲導犬は仕事中ですから、静かに暖かく見守っていただけると有難いですね。また、たとえばレストラン、タクシーなどに乗せる場合に、犬はダメですよと言われるお店や運転手さんもまだいらっしゃいます。盲導犬は目の不自由な方の体の一部です。盲導犬の受入れに是非ご協力いただきたいですね」(中村氏)。

 社会に盲導犬を輩出するためには多大なコストがかかるが、盲導犬は温かい寄付金によって育成され、視覚障がい者に無償で貸与される。視覚障がい者のパートナーとなる盲導犬をサポートしていくためには、多くの方々からの寄付金と、盲導犬に関する理解が欠かせない。

(了)
【柚木 聡美】

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