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総合評価方式での逆転劇!鮮魚市場冷蔵庫新築工事
行政
2011年11月22日 14:59

2011_fukuoka_1.jpg 2009年、福岡市長浜3丁目の鮮魚市場西冷蔵庫新築工事をめぐる公募型プロボーサル方式による提案競技(コンペティション)で選定疑惑が浮上した。福岡市は調査委員会を設け提案競技について調査を実施。だが、違反は確認できず、逆に同市における公正性の確保と慎重性が欠けていたとして今回、改めて入札が行なわれた。

 改めて参加したのは、地場建設業者からなる8つのJV。そのうち、4JVが予定価格を超えたために辞退。残る4JVが総合評価方式で争った。落札したのは、契約金額の11億7,159万円と一番高い金額を提示した旭工務店・西中洲樋口建設JVであった。前回は提案競技での入札だったが、今回は評価型式標準型と言われる総合評価方式を採用。提案項目(技術提案と施工計画)20点、企業評価項目(企業の施工能力、技術者の能力、社会貢献・地域貢献)10点、これに標準点100点を加えた技術評価と入札価格の評点を加えての競争となった。

 注目すべき点は、技術評価点では1位の旭・西中洲樋口JVが124点、2位の末永・溝江建設工業JVが119.625点、3位の大高・松本建設JVは119.625点、4位の北洋・サンコービルド建設工事JVは110.5点となり、1位と2位との差が4.375点と開いたこと。このため、高い入札金額を提示しても落札できた。

 この技術評価項目は、品質や技術面に配慮を置いた項目以外での点数もある。今後、企業が総合評価方式での入札の取り組み方を改めて見直す必要も出てくるだろう。たとえば「社会貢献・地域貢献」の項目においても「環境配慮や認定数の数によっても点数が違っていきます」と、同市契約課の担当がコメントするように、企業が多角的な取り組みを行なっているかどうかも問われるのだ。

 前回、提案競技において同市から最優秀提案者として選定された業者は、再度行なわれた総合評価方式では涙を呑んだ。まさに逆転落札となった今回の入札は、時間の経過と総合評価方式への取り組み方を改めて知らしめる機会となった。

【道山 憲一】


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