以下、東京都にお住まいの占部聰長氏よりいただいた東日本大震災の被災地であり、福島第一原発事故で深刻な被害を受けた福島の復興、そして日本の再興のための提言を紹介いたします。
1千年に1度の震災である。したがって千年に一度の大改革をしても良い。この不幸を大吉に転じるためには「遷都」である。新首都は福島県全体、または「福島原発を中心に70-100km圏内を首都特別区」とする。首都名は「平成京」とする。これは「平城京」「平安京」に合わせたものである。1千年後の歴史の試験で覚えやすいだろう。10~15年で完全に移転。遷都の議論は過去に何度もあったが、その動機が「東京過密」という理由からだけなので、実現の流れにならなかった。今回の1千年に1度の不幸を大吉にするチャンスである。そもそも首都が既存の大都市に存在する必要はない。「政治機構」は「経済都市」にある必要はなく、原野から出発したほうが、理想の首都を形成できる。
今後に必ず来ると言われている「関東大震災」で東京が壊滅してからでは遅い。今から準備しておくべきである。今後1千年間、福島に大地震は来ない。国会が原発の傍にあっても問題ない。米国スリーマイル島原発はワシントンから150キロのところにある。または先日の「米国東部地震」で自動停止したバージニア州のノースアンナ原発はワシントン南西100kmのところにある。ハリケーンで自動停止したメリーランドのCalvert Cliffs原発はワシントンから50kmのところにある。
過去の歴史の「遷都」の理由は、既存の政治勢力からの離脱と飛躍であった。そして成功している。「平城京から平安京へ」、首都移転ではないが「平安京から鎌倉幕府」「平安京から江戸幕府」などで成功している。鎌倉、江戸は発足した時は何もない状態から出発し、開発により「原野」の状態から遷都により経済発展し、首都の価格を上げたのである。日本人は目標を決めると一丸となって働き、成功させるのである。
首都は日本(本州)の中心にあるべきという考えがあるが、取り立てて根拠はない。岩手(奥州の藤原3代)でも良いが、東京との関係で考えれば何もない福島が最適である。今回、福島原発という、文字通り「核」になるものができたのである。
a. 各国大使館用地は福島原発から20~30km圏内に提供する。
原発の安全証明。江戸時代、大名妻子を江戸に人質として取ったのと同じである。
b. 「100メータ道路」を作る。
c. 「エコ・タウン」の首都とする。「太陽光発電」の利用を義務化。
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