九州電力(以下、九電)の眞部利應社長が、「やらせメール」問題などに関する元第三者委員会・委員長の郷原伸郎弁護士に対する電話のなかで、重要視していたとされている、九電の見解を支持する内容の匿名ブログが注目を集めている。ブログ名は『際立つ郷原氏及び第三者委員会報告書の世論誘導ぶりへの疑問 - 九州電力第三者委員会、郷原委員長、そして枝野経産大臣への疑問』。
郷原氏の音楽仲間でありミュージシャン、作家として活躍する八木啓代さんは、自身のブログのなかで、九州太郎氏のブログ記事に触れ、ブログの内容と九電に関して、「経営などを預かる人間なら、(中略)正体不明の人のネタなど真に受けたり、頼りにする方がおかしいわけですから、九電の社長の頭がまともなら、情報源を知っているんだろうと推定するのが、ふつうです。(中略)そうであれば、やらせメール事件以上の不祥事になるのは避けられないでしょうね」と、批判した。
また、九州太郎氏のブログ閲覧のために、九電社内の業務パソコンのアクセス制限を解除したことについては、明治大学情報コミュニケーション学部江下雅之氏のコメント(郷原さんのインタビューで指摘されている内容によれば、九電の社長が行ったことは、「正体不明のサイトにアクセスできないようにする」原則に反するわけだが、それとも九電社長はこのブログ運営者のことを個人的に知っているのだろうか。それなら話は別である。)を引用し、"やらせ"疑惑を投げかけている。
謎のブログ作者、「九州太郎」氏と九電の関係への関心は高まっている。
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