今年(2011年)6月、福岡市内で、東日本大震災により壊滅的な被害を受け、半分以上の路線で運行が休止した岩手県三陸鉄道への復旧チャリティーイベントを開催した市民団体「この指とまれ!大地(つち)の会」。同団体が主催する第2回のチャリティーイベントの開催日時などが決定した。
第2回は、前回と同じく福岡市博多区奈良屋町のNBSビル4階で来年(2012年)1月28日(土)午後3時から行なわれる。今回のイベント「東日本大震災 三陸鉄道復旧支援チャリティー・コンサート」には、九州大学のアカペラサークル「HarmoQ(ハモQ)」が参加。ひとりあたりの入場料1,000円ほか、集まった義援金などは、三陸鉄道(株)に全額寄付される。
「この指とまれ!大地(つち)の会」は、05年に虐待児童の支援を行なう任意団体として設立され、現在も同支援活動を続ける一方、今年(11年)6月から、三陸鉄道の復旧支援活動を開始。8月には、福岡市の「東日本大震災復旧支援事業」に選ばれた。現在、特定非営利活動法人(NPO法人)の登録申請中である。
同グループの代表を務める(株)ピース・ユアーズ代表取締役の山本香代子氏は、震災発生後、岩手県の被災地を視察するなかで、「自分たちのまちは自分たちの手で復興したい」という現地の人々の三陸鉄道復旧を強く望む声を聞いた。また、混乱収まらぬ震災発生の翌日(3月12日)に、すぐさま復旧作業に取りかかり、一部路線を5日後に復旧させたという三陸鉄道社員のエピソードを知り、経営者として企業のあり方が問われる今、社会的責任を皆が自覚した「存続すべき企業」だと感じたという。
その後、三陸鉄道(株)と直接やり取りをはじめ、今年6月に第1回の復旧支援チャリティー・コンサートを実施した。会場は満員となり、その模様は、動画として記録され、三陸鉄道に届けられている。
イベントの企画・実施のほか、同団体では、賛同する企業・団体などに「1日10円募金活動」を依頼している。この活動は、毎日ひとり10円をペットボトルで作った募金箱に寄付するというもの。「毎日、あの震災が起きたということを忘れてはいけない」という想いを山本代表は語る。募金だけではなく、遠く離れた福岡の地からの応援の声を届けることも活動目的のひとつ。同団体では、支援の輪を広げるべく、さらなる賛同者を募っている。
※「三陸鉄道復旧支援チャリティー・コンサート第2回コンサート」に関するお問い合せや応援メッセージは、お問い合せフォームまたは、下記連絡先まで。
<お問い合せ>
三陸鉄道復旧支援チャリティーNET-IB事務局(担当:山下康太)
TEL:092-262-3388
FAX:092-262-3389
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