以下、東京都にお住まいの占部聰長氏よりいただいた東日本大震災の被災地であり、福島第一原発事故で深刻な被害を受けた福島の復興、そして日本の再興のための提言を紹介いたします。
現在の国会議事堂は欧米への劣等感の裏返しで、当時の先進国の「ヨーロッパ」の「サルマネ」になった。世界中の議事堂のほとんどが「贅沢・豪華」のサルマネばかりだ。世界における今後300年の最大のテーマは、「限りある資源をいかに大事に使用するか」である。エコロジーが最大の関心である。「平成京」のシンボルとなる国会議事堂は、エコロジーを最大のテーマとし、世界中の建築家を集めてコンペを行なう。
各省庁間の垣根を払った「電子政府」を構築する。コンピューターで行政を統制し、役人はコンピーターに操られるぐらいが良い。現在のお役所業務は明治以来のやり方を踏襲している。少し業務の合理化を民間並みにコンピューターを中心にすべきである。
建物も各省庁は「ペンタゴン」のように、直径5キロの円形ドーナツ状でつながり、横の移動を容易にする。移動は「ママチャリ」(自転車)で移動する。米国の国防省が「ペンタゴン」になっているのは、各軍隊の意思疎通に便利だからである。中庭は芝生の公園にして、各省庁の人間が交流できるようにする。この構造は外に対して機密保持しやすい。中国の福建省の「客家」の家に似ている。
「福島第一原発」から15キロ圏の一部は10~20年以上立ち入れない可能性が浮上してきた。徐染は大変である。そこで「汚染地域」を買収し、「汚染物」を集めて、津波を防ぐ「堤防」に封じ込め、多重に作る。その内側を舗装して滑走路にして「汚染物」を封じ込める。現在の「福島空港」は廃止して、皇居敷地にしても良い。原発20キロ圏に韓国仁川空港の2倍規模の5,000メートル滑走路5本を持った24時間利用可能の国際空港「平成空港」を作る。
「航空自衛隊」と「米軍」の軍用空港も併設する。沖縄の米軍基地の一部を「首都防衛」の目的で誘致する。対中国対策以外の米軍施設は沖縄から移設しても良い。平成京の発展のためには「軍隊」は最大の顧客になる。
これによって、沖縄の米軍の3分の1は県外移転が可能になる。また、福島第一原発の海側には横浜・横須賀に相当するぐらいの民間と軍用の併用港を建設し、同時に津波の防波堤を作る。横須賀の軍用施設の移転も考えて良い。米航空母艦が寄港できるようにする。
余談だが、今回の震災に、米航空母艦は「トモダチ作戦」で貢献してくれたが、途中、放射能が怖くて一時逃げ出した。戦争状態になれば一番に核ミサイルの攻撃を受けてもおかしくないのだが、福島の原発で逃げ出す空母が心配である。
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