11月28日、ソフトバンクモバイル株式会社は、「新 アレ コレ ソレ キャンペーン」のひとつとして、「iPhone家族無料キャンペーン」を実施すると発表した。期間は2011年12月1日(木)から12年1月31日(火)まで。
同社によると、このキャンペーンでは、「iPhone 4」から「iPhone 4S」に機種変更した利用者が、それまで使用していた「4」を家族が使うために新規契約すると、家族が月額0円から利用できるようになる。さらに、「月月割」が残っている場合は、新規契約の回線に引き継がれる。
これまで、斬新なキャンペーンを展開し、ユーザーを獲得してきた同社だが、同時に内容がややわかり辛いとの声も聞かれる。今回のキャンペーン、iPhoneが「月額0円から」利用できるというのは魅力的だが、「から」とはどういうことだろうか。
「月額0円から」というのは、同社が提供する「ゼロから定額」に加入でき、なおかつホワイトプラン(i)の基本使用料およびユニバーサル利用料が、2年間無料になるという意味。また、「ゼロから定額」では100MBまでのパケット通信が無料になる。
つまり、有料の音声通話や、100MBを超えるパケット通信をしなければ、月額0円で維持することが2年間できるのだ。しかし、現実的に考えれば、月額0円を狙うのは少しハードルが高い。
まず、携帯電話の最大の利点は、広いエリアで使える3G回線だ。100MB程度では、あっという間に到達してしまう。また、3G回線を使わないということは、つまり「@softbank.ne.jp」のいわゆるキャリアメールの使用も制限されてしまう。
つまり、音声通話は措くとして、ずっとWi-Fi回線のみに頼るような使い方でもしない限り、「月額0円」は難しく、実際には4,980円の定額料金がかかるケースが多くなるだろう。また、その場合はウェブ基本使用料である315円が加算される。
大人気の「iPhone 4S」だが、16GBモデルに関しては、実質負担額0円で販売されている。このキャンペーンを利用して、まだまだ現役で使える「4」を安く使うのか、それとも少し足して「4S」を使うのか。なかなか難しい選択だが、「4S」の新機能を加味すれば、個人的には後者をお勧めしたいところだ。
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