大阪維新の会の圧勝は、全国各地の地方政界にも影響を与えている。このような状況のなか、触発された政界関係者の間に「地名+維新の会」というような"ご当地維新の会"を設立する動きがあってもおかしくはない。実は福岡県では、すでに政治団体「福岡維新の会」が存在(12月2日時点)している。
「福岡維新の会」は、2010年の福岡市長選、2011年の福岡市議選に立候補した人物が設立し、代表を務めている。大阪維新の会との接点はなく、独自の地域政党として存在しているが、現在は活動休止状態と見られている。
既存の「政党」や「政治資金管理団体」と類似する名前の団体名をつけることは政治資金規正法で禁止されている。一方、「その他の政治団体」(政党、政治資金管理団体以外の政治団体)に関しては極端な話、同名でも登録が可能となっている。しかしながら、同名の政治団体が同時に存在する状況では、それぞれの政治活動に不具合が生じる可能性が低くはない。
また、福岡維新の会代表が「しかるべき人がいれば、代表の座を渡してもよい」と、周囲に語っていたという。これらのことから、水面下では「福岡維新の会」を継承しようとする動きもあるようだ。
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