衆議院福岡4区の自民党公認候補選定の影で、早くも利権の影がちらつき出した。
現在、同区の次期衆院議員候補には現職県議2名の他、自民前職の元政策秘書と病院長が名乗りを上げており、同党県連が選考委員会を設置して協議を続けている。
選考は最終段階に入っており、今月中に決着との話も出ているが、有力と見られる元政策秘書のバックに福岡市に本社を置く運送業者の社長が控えていることで、さまざまな噂が飛び交う事態になっている。
元政策秘書氏が仕えていた自民前職の渡辺具能氏は旧運輸省(現・国土交通省)出身で、業界・団体から厚い支援を受けていたことで知られる。渡辺氏の右腕として15年近く秘書を務めた元政策秘書氏は、こうした関係から国土交通省や永田町に人脈を持っているのだという。
業界関係者からすれば、使い勝手の良い議員を手の内にする絶好の機会。応援にも熱が入ろうというものだが、件の社長が動き過ぎたせいで、利権がらみの擁立劇と見られているらしい。
元政策秘書の応援団には福岡市の元有力県議もついており、こちらもきな臭い噂に拍車をかける原因なのだという。つまり、欲得ずくの応援団が多すぎるということだ。
渡辺前代議士は、こうした動きに不快感を抱いており、自身の元秘書を応援することは絶対にないとされている。
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