6日、JA福岡市がインターネットから無料で利用することができる文章、表計算作成ソフトなどのアプリケーション「リブレオフィス」を、全事業所のパソコン約400台に導入することがわかった。組合員にも利用を推奨する予定。
これは、すでに導入されている「マイクロソフトオフィス2003」のサポートが、2014年に終了することを受けたもので、約840万円のコスト削減が見込めるという。「リブレオフィス」などの無料ソフトは、トラブル時のサポートや保証がない一方で、誰でも利用することができ、コスト削減が可能。また、トラブルシューティングに関しても、インターネット上にTips(役に立つ知識)が数多く掲載されており、利用にはそれほど支障がないとされる。
「マイクロソフトオフィス2003」などの主要なソフトウェアは多くの団体・企業で利用されているが、そのコストがネック。購入時の条件によって導入価格は変わるので、あくまで参考程度だが、同ソフトの最新版である「マイクロソフトオフィスプロフェッショナル2010」は、製品版が実勢価格で5万3,000円前後。画像編集ソフト「アドビフォトショップシーエス5」の製品版は、同じく実勢価格で9万8,000円前後になる。
業務用パソコンにインストールされているソフトウェアのアップデートは、特に中小企業にとって頭の痛い問題。当然のことながら、違法なコピーソフトはもってのほかとして、JA福岡市のように無料ソフトを利用するのはひとつの方法だろう。
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