5日に開かれた「FUKUOKA改革の夜会」では、国際関連を専門分野に持つ学識経験者をファシリテーターに8つのテーブルにわかれて、ひとつのテーマについて、様々な角度から討論がおこなわれた。テーマは、どの大学の留学生でも、社会人留学生でも入居することができる「国際学生寮」なるものを州大箱崎キャンパス跡地につくるとどうなるのか。また、留学生の起業家支援を充実させると、留学生の地元定着が図れるかというものだ。
討論会では、参加者から、「九州大箱崎キャンパス跡地だと、競合物件が多いので、賃料を安くしないと採算が合わないのではないか」や「日本人を半数入居してもらえれば、企業研修にも使える」「行政の支援がないと建設そのものが厳しそうだ」「大学を出てすぐに起業したい外国人がどれだけいるかは未知数だ」など、様々な立場から、歯に衣着せぬ意見が飛び出ていた。
今回の「学生寮建設」の論はあくまでも仮定の話で、せっかく福岡で学んだ外国人の若者が、域外に流出していかないようにするにはどうすれば良いかの、ひとつの材料になればというものだが、このように、「民」が議論することで、「官」に少なからず何か影響を与えるかもしれない。福岡の将来を真剣に考える一般の市民が多いことにも驚かされた。
同プロジェクトは今後も定期的に、福岡の将来について議論する場を設ける予定で、次回は来年(2012年)1月13日。テーマは「福岡の商業施設はアジアからの観光客に冷たいのか」についてだ。
≪ (前) |
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら