<早ければ4月にも>
世界最大手のソーシャルネットワークサービス(SNS)、「フェイスブック」が米証券取引委員会に新規株式公開の申請をする見込みであることわかった。米紙ウォールストリートジャーナルなどが報じた。
世界各国で8億人を超えるユーザーがいると言われ、上場すれば時価総額は1,000億ドル(約7兆7,000億円)に上る見込み。超大型上場となるのは確実だ。
早ければ4月にも上場となる。100億ドルの資金調達を行ない、事業拡大をしていく見通し。米国では、株式市場の活性化に期待をする声が多いという。
フェイスブックは、2006年にハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグ氏(現CEO)らが創業。10年には、ザッカーバーグ氏を主人公とした「ソーシャル・ネットワーク」が映画化されるなど、衆目を集めた。11年に中東で起こった「アラブの春」の際、フェイスブックによる情報伝達の速さが、革命運動の広がりに大きな影響を与えたと言われる。
今年は、株式上場で話題をさらいそうだ。
<地方自治体でも活用の動き>
世界的にユーザーが多いとあって、地方自治体でも、フェイスブックを活用する動きが出ている。
市のアピールにツイッターなどのサイトを活用している佐賀県武雄市では、4月までに全職員がフェイスブックに登録予定。仕事上だけでなく、プライベートでも情報共有、情報交換を行なっていく。石川県金沢市でも、4月から、市のイベント、観光情報などの広報にフェイスブックを活用する。また、関西電力では27日から節電情報をフェイスブック上でも発信している。
SNS市場で世界を席巻する勢いのフェイスブック。日本では、シェア争いで先行した「ミクシー」が優勢となっているが、ゲームに強い「グリー」、AKB48を起用して急伸しているグーグルのSNS「グーグルプラス」などとの競争が激化しそうだ。
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