八女市と西日本鉄道(本社:福岡市)は1月24日、パーク&ライド協定を締結した。九州自動車道の八女インターバス停近くに高速バス利用者のための駐車場(57台収容)を整備する。また、格安の定期券や回数券の販売を行うことで、高速バスの利用促進を図り、地域活性化を目指している。
同事業は、両者が同バス停近くの高速高架下に整備する駐車場(57台収容)に利用者がマイカーを置き、昨年7月から、八女インターに片道1日約30便停車している高速バスに乗り換えて天神・博多地区まで行くことができるというもの。
パークアンドライドは、都市部や観光地の交通渋滞の緩和などを解決するため、自家用車などをバスや鉄道などの乗降所に設けた駐車場に停車させ、そこから公共交通機関に乗り換えて目的地に行く方法である。全国的には、つくばエクスプレス秋葉原UDX都市計画駐車場や名古屋鉄道(名鉄)が主要駅で、系列企業と提携したパークアンドライドを実施しているなど、注目されている。
八女市役所地域支援課によると、2009年に西鉄から国土交通省が進めるパーク&ライド協定を活用した提案が行われた。その後政権交代により国からの補助金が削減されたため、頓挫しかけたという。その後、八女市内部で協議をした結果、福岡市中心部への通勤通学の利便性を確保し、定住促進を図ることを目的に、市から補助金を支出し、駐車場整備も市有地を無償提供することで西鉄との交渉が纏まったという。
4月1日から供用開始予定で、高速バス利用者は24時間100円(降車時に渡されるサービス券が必要)、天神/博多駅までの高速バス定期券利用者は、無料で利用できる。
また、八女インターバス停から天神・博多間の1カ月定期を3万円(市民は2万7,000円、通常5万1,900円)で、割引回数券4枚つづりは、4,600円(片道1,450円のところ同1,150円)を販売する。3月下旬から西鉄八女営業所や天神、博多駅バスセンターなどで販売予定。
なお、西鉄高速バスは、八女雛の里ぼんぼんまつりの開催に合わせて、2月18日から26日までの土日限定で、西鉄天神バスセンターから八女伝統工芸館までの直行臨時高速バスを運行する。
▼関連リンク
・八女市役所公式ホームページ:まちのわだい
・西日本鉄道:ニュースリリース<2月1日発表>
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