<いまごろ赤字発表か>
九電力会社が赤字決算を発表してきた。東京電力が6,950億円、関西電力が2,530億円、東北電力が2,500億円と、続々と2012年3月期の赤字決算の見通しを表明してきた。それなのに九州電力(以下、九電)は、何ひとつ今期の決算見込みを明らかにしてこなかった。そろそろ痺れを切らして、投資家たちが怒りの声をあげる時点でようやく前代未聞の【大幅赤字1,700億円】を認めた。遅すぎるよ!!まったく。
言い訳の理由は「原発が止まり、火力の燃料費と他社からの電力購入費が3,000億円に膨らんだので赤字になった」である。「今回の大幅赤字の原因は不可抗力である。福島原発事故という"とばっちり"を受けて、原発の稼働がストップになったからだ。今回の赤字決算の結果に対しては、経営陣の責任を取る必要はない」と言い逃れをしているのが見え見えである。
何が天災による赤字か!!これはまさしく天罰である!!天災とは従来、予測されないもののことを指す。ところが、この最悪の事態は予測されていたではないか!!
<歴史に残る松尾会長・眞部社長の無能ぶり>
自慢をするつもりはない。しかし、筆者は予測していたではないか。昨年(2011年)9月段階では「1,000億円の赤字の懸念」、11月には「1,500億円の赤字がでる」と断言していた。加えること【新吾ちゃん(松尾会長)!!貴方の名誉の為に助言します。いまが引き時ですよ。潔く引けば後世に『見上げた人だ』と記録に残ります。ところが、これ以上、権力に執着していますと『権力の盲者』という面子を破られる批判から転じて、『能なしカボチャ』という、能力を否定される最悪の事態にまで発展しますよ】と指摘しました。これだけ新吾ちゃんのことを案じてアドバイスした他人がいますか!!
新吾ちゃん!!世のなかの現実をお伝えいたしましょう。昨年11月の宴会のことです。貴方と面識ある経営者A。この人の会社は、九電と付き合いがあります。Aは酒の席で筆者に食ってかかりました。「おい、コダマ!!人格者である松尾会長を罵倒する記事を書いてどうするか!!もうIBを取らんぞ」と詰め寄りました。まーこのAとは永い付き合いですから、こちらも目くじらを立てることもありません。適当にあしらって、その席をお開きにしました。ただ、このAは決して新吾ちゃんに尊敬の念を抱いていたのではありません。
数日の前のことです。このAが泣きごとを言いました。「コダマが予測した通りに九電は赤字になる雲行きだな。先方に行ってみると来期の取引は極減しそうである。そうなるとうちの会社は大事になりそうだ。あんな「やらせメール」事件を画策したからこういう大幅赤字になってしまったのだろう。我が社がこの事件の巻き添えにされてはたまらない」と、暗に九電の批判をするのです。Aみたいな経営者が大半なのであります。商売が恙無くできるときはペコペコです。しかし、商売に支障が生ずれば、一転して悪口を言いふらします。
松尾会長が3月末で退任すれば、1カ月もしないうちにAみたいな類の奴らの脳裏から新吾ちゃんの存在は消えてしまうのです。これが浮世の現実、定めであります。
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