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農業が拓く大隈半島の未来(1)~(株)さかうえ代表・坂上隆氏インタビュー
流通
2012年3月27日 17:15

 全国から視察が絶えない農事法人(株)さかうえ代表の坂上隆氏は、関東の大学で剣道に打ち込んだ後、地元に帰って今度は農業に打ち込み、飛躍させている。事業家というよりも"求道家"のたたずまいを見せる坂上氏に、ビジネスとしての農業や大隅半島の未来、日本の向かうべき道まで、多岐にわたって話を聞いた。

<求道の果てに>
 ――坂上社長が大学を卒業された時期はバブル期でした。名声は剣道の世界で轟いており、警察や企業など引く手あまた。あえて地元で農業を志されたのはなぜですか。

(株)さかうえ代表・坂上隆氏 坂上 農業を目指したわけではなく、剣道を突き詰めた先の生き方を見つけたということだと思います。私は、"死んでもいい"というくらい剣道に打ち込みました。そして大学2年生ぐらいのときに、「開眼」というか「気」が見えるようになったのです。剣道では、高齢な高段者が俊敏な若者から1本を取ります。打って来る瞬間の「気」を捉えるのです。私がそれを感じたときに、その原理を知りたくなりました。そのときから、剣道へ振り向けていたエネルギーが、知的欲求へ向かったのです。

 ――読書に応えを求められたとか。

 坂上 宮本武蔵などの剣豪は、私が体験したようなことを感じて書物にまとめています。読み進めると、多くが仏教用語で表現されていました。そこから関心が宗教書に向かい、次に哲学書、そして人間の思考へと分野が広がっていきました。卒業後も図書館のそばに家を借りて、日中は読書、夕方からアルバイトという生活を1年半ほど続けました。学生時代に書籍へ投じた金額も、100万円は下らないでしょう。

 ――終着点には何があったのでしょう。

 坂上 私が幸せだったのは、自分のなかにルールができたことです。自分で何となく感じていたもの、真理・真実とは何か。先人たちがまとめたものに触れて、生きる道・自己形成ができました。人間は不安になったり迷ったりするものですが、それ以降はブレなくなりました。その経験の元に、我が社の経営理念「哲学・環境・経済の融合による農業価値の創造」が成り立っています。

(つづく)
 
【鹿島 譲二】

(株)さかうえ(農業生産法人)
代 表:坂上隆
所在地:鹿児島県志布志市志布志町安楽2999
設 立:1995年4月
資本金:5,200万円
TEL:099-473-1990
FAX:099-473-1979
作付面積:150ヘクタール
http://www.sakaue-farm.co.jp/

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