3月31日、北九州市小倉にあるパークサイドビルで、暴力団排除条例等をテーマにしたパネルディスカッション『「憲法のメルトダウン」―進行する排除社会・消えゆく法の下の平等―』が開催される。
暴力団排除条例は都道府県によって若干の違いはあるが、基本的には「暴力団を恐れない、暴力団に金を出さない、暴力団を利用しない、暴力団と交際しない」という4つの基本理念から構成され、いかなる方法でも一切の暴力団との関わりを断つことを市民に要求し、義務付けるものとなっている。
福岡県は全国のなかでも暴力団による発砲事件などが多発している。2011年10月には暴力団排除を強めることを目的に暴力団排除条例が改正され、今年2月から建設工事関係者が民間工事を含むすべての工事で暴力団から不当な要求を受けた場合、県への通報義務を 課す改正条例が施行されている。
今回のパネルディスカッションは、暴力団排除を名目に、全国に広がる条例や規制は、異質なものを許さないという同質指向社会が形成されつつあるのではないか、もはや憲法は溶解し、機能しなくなっているのかという疑問の声に応えるものとなりそうだ。
今回、田原総一朗氏の出演が緊急決定した。さまざまな思想的立場をもつテレビでおなじみの気鋭のジャーナリストや弁護士たちが結集し、暴排条例等を対象に危機的な憲法状況を徹底討論する。
<日時>
2012年3月31日(土曜日)13時~16時(開場12時30分)
<場所>
北九州市小倉北区堺町1-6-13 パークサイドビル9階
<出演>
○田原総一朗(ジャーナリスト・テレビ朝日「朝まで生テレビ!」司会者)
○青木理(ジャーナリスト・テレビ朝日「モーニングバード!」コメンテーター)
○須田慎一郎(ジャーナリスト・「ビートたけしのTVタックル」コメンテーター)
○南丘喜八郎(「月刊日本」主幹)
○宮崎学(作家・ベストセラー「突破者」の著者)
○本田兆司(弁護士・光市事件,原発問題に取り組む怒りの弁護人)
※入場無料
※ご来場に際し,事前申し込みは不要
※ご来場頂けない方のためにインターネット中継も行われる
主催:排除の論理を憂う弁護士有志の会
問合せ090-3199-1355(担当・吉本)
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