<根っからの愛国主義>
徐氏の経歴から紹介してみよう!!1963年9月生まれの現在48歳。中国浙江省周山市出身。大学進学の為に北京へ上京。卒業して1992年4月。私費留学で来日。東海大学大学院に留学し、文学研究科先行後、同大学研究員、在日中国語日刊紙のへ区編集長を経る。ここからジャーナリストの道を踏みだす。1997年から連続15年間、中国共産党全国代表大会の取材を認められた。2003年3月、株式会社アジア通信社を設立に就任。2001年8月日本発の中国経済専門紙「中国経済新聞」を創刊。編集長兼任。2008年10月、対中国人社会の中国語日本情報サイト「日本新聞網」を発刊。
上海には事務所を構え3名の記者を常駐している。2008年4月に、北京オリンピックの聖火リレーが長野県を通過したとき、約5,000人の在日中国人を集めるのを、中国人学者朱建栄氏らと主導した。同年5月に訪日した胡錦濤国家主席は徐氏と会見し、「祖国は貴方型の貢献は決して忘れない」とねぎらわれた。2010年9月9日の自身のブログでは「なぜ小沢一郎氏に一票を投じるのか」と論じて「日中友好を希望する小沢氏を支援する」と宣言した。すべてに渡ってアクティヴである。
彼の判断の原点は愛国主義である。「21世紀は中国の時代である。だから日本は中国と仲良くしなければならない」と強調する徐氏の本質を知らないと、この中華主義に反発する人もいよう。しかし、じっくりと心を許す議論をすると、彼の心を許してくれるところはどうも日本のようだ。取材に中国に帰っても気を許すことのできない緊張感を抱くこともある。逆に成田に到着すると気が和むそうだ。「日本の女性は愛情が細やかだ。こんど結婚するというか、伴侶にする人は日本女性だ。コダマさん!!博多美人を紹介してくれ」と迫られたから「7月の福岡での講演会までには探しておく」と返事をしておいた。
確かに根っからの愛国主義であることは疑いない。ただ「我が中心・利己主義本位」の中国人の体質には全面的には肯定できないのであろう。20年近く日本に住み、この国の特性を知り「心の安住」を求めるようになったことは素晴らしいことだ。けれど「日本人自身が我が勝手な輩が続出している世相には吐気を催したくなる」のは筆者だけではなく、日本人の数多くの方々が感じるであろう。中国人を代表する徐氏にしろ、一般日本人になり替わる筆者にしろ、心境は複雑である。お互い国家を超えた共通の悩みだ。
<根っからの郷土愛に溢れる大人>
徐氏のプロフィールを紹介したが、浙江省周山市の出身である。4月に入って彼から案内状が送られてきた(資料参照)。同氏の出身地周山市への投資セミナーの案内である。4月20日、東京で開催される旨が記載されてあった。企画主催者は(株)アジア通信社である。恐らく周山市政府の担当者、幼馴染から「徐君、力を貸してくれ」と懇願され「ヨシャー、任してくれ」と快諾したのであろう。
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