原子力の代替となる新エネルギーへの期待が高まるなか、バイオマス燃料として、木材の屑や草木などから作る木質ペレット燃料(ペレットは「小さい固まり」)が注目を集めている。(株)環境資源(本社:福岡市博多区)では、ドイツ製のペタレイザー(ペレットの製造機)である「Ecoworxx PelletMaker」を販売。木質ペレット燃料の製造がいまだ一部でしか行なわれていない日本では注目すべき商品だ。
「Ecoworxx PelletMaker」には、コンパクトでキャスター付の「PM3.0E」と、素材を識別するセンサーが付いた「PM7.5E」の2種類。どちらも素材の粉砕とペレットの成型が1台ででき、燃料用だけでなく、食用、肥料用など用途の範囲は広い。成型実験でペレット化に成功した材質としては、製材屑、板材、木チップ、樹皮屑、庭の草木、剪定枝、草刈屑、腐葉土、堆肥、パンの屑、わら・かやなどがあり、身近な素材でペレットの成型が行なえる。本体価格は安くても160万円と、初期費用こそかかるものの、導入後は燃料費などのランニングコストが安く済むため、長い目で見れば経済的と言える。
環境資源では、需要の高まりを見込み、イタリア・CADEL社製のペレットストーブの輸入・販売も行なっている。ヨーロッパではペレットストーブの普及が進んでおり、とくにイタリア製は、デザインで高い人気を誇っているという。販売価格28万~33万円と値は張るが、再生可能エネルギーへの関心が高まるにつれ、日本の家庭でも普及は進んでいくだろう。木質ペレット燃料の需要も今後さらに高まることが予想されており、同社では「未利用の資源を活用する自然循環型のビジネス」としての購入を薦めている。
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