14日、福岡市早良区で開かれたみんなの党のタウンミーティングで、同党の渡辺喜美代表が講演した。今回、渡辺代表は、「脱官僚」「地域主権」「生活重視」というアジェンダ(政策課題)に加え、「脱原発」についても講演。「発送電分離と電力自由化によって、市場メカニズムで電気料金は下がり、サービスは向上する」という内容を力説した。
渡辺代表は、自身の地元である栃木県那須塩原市における小水力発電や家畜の糞尿から得たメタンガスによるバイオガス発電所、ため池に作った太陽光発電、水の電気分解による燃料電池など、さまざまな新エネルギーの取り組みを紹介し、規制緩和の必要性を訴えた。一方で、関西電力・大飯原発3、4号機(福井県おおい町)に関する民主党政権の対応について「再稼働ありき」と批判した。
渡辺代表の後に続いて演壇に立った、衆院選福岡3区(福岡市早良区・西区、糸島市)における同党の公認候補予定者・寺島浩幸福岡市議は、「『脱原発・電力自由化』は、九電から応援してもらっている議員には言えない」として、原発に関して"しがらみ"のない立場であることを強調。「福岡3区はすぐ近くに玄海原発があるが、原発再稼働に関して福岡県、福岡市、糸島市の意見は聞いてもらえない。地域がしっかりと力を持たないといけない」として、消費税の増税分は地方の財源とすべきと主張した。
この日、会場に足を運んだ参加者は、「財源の話などで聞いたことのない内容があり、興味がわいた」、「電力自由化はやるべきだが、たしかに今までの政治家には難しいと思う」などと感想を語っていた。
※記事へのご意見はこちら