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クリエイティブ産業は日本を救う!?(6)~インドネシア版AKBで巻き返す
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2012年5月 2日 11:00

<ジャカルタで活躍するJKT48>
sora_12.jpg アイドル、音楽などポップカルチャーの分野でのアジア市場は、いま、先行した韓国と出遅れた日本での奪い合いの様相となってきている。
 巻き返しを図るべく、官民有識者会議にも参加している秋元康氏が手がけるAKB48の姉妹グループJKT48が、インドネシア・ジャカルタに本拠を置き、「会いに行ける」「ファンと共に成長する」というAKB48のフォーマットをインドネシアに輸出。アイドルビジネスとして立ち上がった。

 インドネシアでは、現地のキャノン、シャープ、大塚製薬のポカリスエットと、コラボレーションし、CMなどに出演。活躍の場を広げている。JKT48は、日本らしくもあるし、ジャカルタらしくもある。日本発のものと組み合わせることで、「日本的であるけれど、日本そのものではなく、現地的である」という日本と現地をミックスしたイメージを打ち出している。AKB48グループは、台湾の台北、中国の上海などにも進出する予定。

<継続できるかどうかがカギ>
 まず、発信する。その後、広く認知され、受け入れられれば、短期間のブームで終わるのではなく、"本物であり、本場である"というブランド力を高めていく。日本発のコンテンツの評価は総じて高いが、それだけでは、なかなか利益にならない。さまざまなものを束ねて、連動させ、多くの団体が仕組みに参加することで経済的な規模、インパクトを大きくしていく。経産省では「明確に、ビジネスにするということを心がけてやっていく」と、その方向性を明らかにしている。

 日本には、まだまだ世界に誇れるものが眠っている。それを改めて見直し、探し、発掘する。国民全体で、クリエイティブ産業を発展させていくことが、国際的に勝ち残っていくための一つの手だろう。

 日本が長い間、培ってきた文化や伝統。ほかにはないクリエイティブなものを産業として確立させ、輸出する。地域にもまだ眠っている文化的な財産はたくさんある。これを掘り起こし、ビジネスに替えていく。そういう流れを作り、機運を盛り上げる。一時的な盛り上がりではなく、その流れを戦略的に継続できるかどうか。クール・ジャパンがビジネスとなるかどうかは、持続性がカギを握るのではないか。

(了)
【岩下 昌弘】

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