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コダマの核心

高島市長へ愛の苦言~まだまだ続く市職員のスキャンダル(後)
コダマの核心
2012年5月22日 11:30

<トップの責任取りの辛さ>
_f.jpg 福岡市職員の弛みは、高島市長をナメている証であります。その弛みの根本は、吉田前市政に起因します。NET-IBには毎日、読者から10~20本の御意見が寄せられていますが、「吉田市長が働かない、責任を取らない副市長の2人を4年間野放していたから、市の組織風土がチェンジした」という投稿がありました。この指摘と同様の指摘を、福岡市関係者は異口同音に語っています。

 まずその前の山崎広太郎さんの時代は、格好つけでなく、「市職員の仕事に対する意識改革、勤務評定の改善」の導入の挑戦をしました。吉田氏は経済記者としての論評は達者でしたでしょうが、しょせん論評家に過ぎません。教職員を含めた1.8万人の組織運営の頭はゼロでした。そこに、仕事嫌いかつリスクを回避する2人の側近副市長を据えたことは御承知の通りです。前向きの意見を提起する職員には、「イタらないことはするな!!」と押しつけていたそうです。これでは、やる気のあった職員はシラけます。
 大半の適当に働いていた連中は、さらに「ほどほど」に手抜きすることに終始します。そして、高島市長の時代になって1年半を過ぎました。職員たちは「観光産業の育成に、えらい熱心な市長だな」と関心を示しています。しかしここまで、貴方は真剣に「市職員の心構え」(働かせる戦略)を説いてきませんでした。だからこそ、「まー適当にやればいいか」という風土が強固になったのです。鈍(なまく)らになるのは一瞬です。

 高島市長は、「福岡市長の仕事は、こんな面白くやりがいのあるものはない」と話されたことがあります。一方では、2日間で3名も逮捕される不始末組織の長である貴方は、内心では嫌々ながら頭を下げなければなりません。トップの責任を取るというのは、そんなものです。晴れ舞台では【社長として】格好良く立ち振る舞える特権を得られます。ところが、社員が起こした不祥事の局面では、トップとして泥を被らなければなりません。
 筆者も、サラリーマン時代から情報を扱う仕事に従事してきました。筆者自身の情報発信活動では、大きなトラブルを起こしたことはありません。しかし、部下の情報収集のチョンボで、幾多かの厄介なクレームに巻き込まれました。逃げるわけにはいかず、自ら対応しました。この渦中で、心労のあまり3回ほど頭に円形脱毛症のハゲができたのです。まーしかし、今となれば【情報発信のプロとして大きく成長した貴重な機会だった】と感謝しています。

<行政改革の手始めは綱紀粛正から>
 「やりがいのあるポスト=福岡市長」は、スポットライトを浴びるだけならハッピーでしょう。だが現実は、嫌な問題も降りかかってきます。高島市長!!『今回のスキャンダラスな不祥事件のケジメをどのようにつけるのか』が、注目の的になっています。「福岡市職員のレベルが、社会一般に達していないこと」を承知したでしょう。馬鹿な学者が「人権蹂躙」と騒いでいますが、「幼稚な子ども水準」の組織改革には蛮勇しかありません。

 昨年の秋から高島市長は、「行政改革の重要性」を説いてきました。北川氏の顧問要請は結構ですが、まずは高島市長の【行政改革の大綱】の指針を発表することが問われているのではありませんか!!
 次に着手すべき【行政改革】の第一歩は、『綱紀粛正』でしょう。性根の悪い職員は、どんどんクビにすることです。やる気のある職員は、ドシドシ抜擢してやってください。観光セールスマンよりも、組織改革の先頭に立つリーダーシップを発揮することこそが、今、問われています。
 「負の組織のボタを被れる(責任を負える)指導者としての蛮勇を示せ!!」――これが今回の愛の苦言であります。

(了)

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