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強運に守られて、「東京スカイツリー」墨田区に登場(前)
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2012年5月23日 12:00

<開業初日はフィーバー>
0523_skytree.jpg 22日、東京都墨田区にある東京スカイツリーが開業した。
 タワーに隣接する商業施設「東京ソラマチ」が入った「東京スカイツリータウン」もオープン。あいにくの雨になったが、スカイツリーのグッズなどを販売する店には、長い行列ができるなど、初日から人波が途切れることはなかった。約12万人が来場した。

 自立電波塔としては、世界一となる高さ634メートル。日建設計と大林組による「心柱」(タワー内部の鉄筋コンクリート造の円筒)を使って地震などの揺れに対応する制振システムなど、日本の技術が結集されている。

 本業は、放送電波を送る電波塔だが、450メートルの地点に展望台「天望回廊」が設けられており、多くの観光客が足を運ぶことになりそうだ。7月10日までは完全予約制となっており、初日は、最高倍率335倍の高倍率で幸運に恵まれた約8000人が「天望回廊」に上った。強風でエレベーターが一時停止するなど初日からアクシデントもあったが、多くの人出でにぎわった。

<墨田区の強運>
0523_skytree_2.jpg 東京スカイツリーの立った場所には、もともと、東武鉄道の貨物用操車場跡地などがあった。90年ごろ、墨田区のスポーツセンターを建てることが計画されたが、バブル崩壊後の経済不況で、この計画は立ち消えていた。その後、操車場跡地はそのままになっていたが、東京タワーに代わる600メートル級の電波塔を建てる計画が浮上した。03年、地上デジタル放送への移行にともない、首都圏の放送事業者6社が、新たな電波塔を建てるプロジェクトを立ち上げた。この計画に、墨田区、さいたま市、豊島区などが立候補。06年、最終候補に残ったさいたま市との誘致合戦のすえ、墨田区が、東京の"新名所"の権利を手中にした。

 仮にスポーツセンターが建っていたならば、東京スカイツリーが墨田区に立つことはなかっただろう。浅草に近く、観光客を呼び込むのにポテンシャルの高い立地に、たまたま(?)、ツリーを立てるのに絶好の土地が残っていた。墨田区の強運とでも言うべきだろうか。仮称では、スカイツリーの名前は、「すみだタワー」となっていたが、公募により、おしゃれな名前も付いた。

(つづく)
【岩下 昌弘】

| (後) ≫


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