その昔、弘法大師(空海)が九州行脚の際に筑後川を渡れなくて困っていたところ、貧しくも親切な漁師が舟で対岸まで渡してあげた。すると、そのお礼にと弘法大師が岸に生えていた葦(ヨシ)の葉をちぎって川のなかに投げたところ、その葉は魚に変わり泳いでいったという伝説が残っている。その魚こそが、筑後川流域だけに生息するカタクチイワシ科の魚「エツ」である。
そのエツをはじめとした筑後川の恵みを体感するお祭り『城島エツ祭』が、今年は6月24日(日)の開催を予定している。
祭りでは、地元の城島小学校の子どもたちによるエツの研究発表のほか、体験・実演コーナーでは、エツの骨切り・投げ網体験、葦の葉ちまき巻・葦笛作り実演など、さまざまな催しが開催。また、会場では「城島エツバーガー」やエツの唐揚げ、エツ弁当、エツ寿司なども販売され、地元ならではのエツ料理を味わうこともできる。
エツは、産卵のために有明海から筑後川に遡上してくる、5~7月が旬とされている。ちょうどこれから旬を迎える筑後川の恵みを、ぜひ味わってみてはいかがだろうか。
■第9回城島エツ祭
<日 時>
6月24日(日) 午前10時~午後3時
<場 所>
六五郎橋河川敷公園
(福岡県久留米市城島町城島684-1六五郎橋下)
<お問い合せ>
エツ実行委員会(千代島)
TEL:090-8830-8267
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