ディスカウントストア「トライアル」を展開する(株)トライアルカンパニー(本社:福岡市東区、永田久男社長)は6月28日の決算および経営方針説明会(2012年3月期)で、楢木野仁司・取締役副社長が社長に就任、創業者の永田久男社長が会長に就任する人事を発表する。
同社によれば楢木野新体制の下、5年後1兆円、10年後3兆円の売上シェア獲得を目指すとしているが、売上高1兆円規模に到達するためには、仮に国内で一店舗あたり年間15億円売ったとしても、666店舗展開しなければ売上高1兆円には到達しない。
5月31日現在で145店舗展開している同社は、5年間で純粋に521店舗出店しなければならず、年で割れば約104店舗の出店となり、単純計算で3.5日に1店舗の出店ペースとなる。未出店のエリアがあるにしても、国内だけでの出店は厳しい数字だ。
トライアルカンパニーはいち早く中国での人材雇用、システム開発などを行なってきたが、中国大陸へは未出店。今回の人事は永田氏が、国内は楢木野新社長に任せ、巨大マーケットの中国での店舗展開に本腰を入れるためのものとも考えれられる。【日刊マックス流通2012年5月31日号(No.1771)で既報】
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