2日、福岡市東区の放射能市民測定室・九州(通称・Qベク)が、15日に迫った測定スタートに先駆けて、購入した測定器を報道陣に公開した。放射能測定室は、全国で約80カ所あるが、九州に設置されるのは初めてで、西日本全体でも2例目。測定器の代金約430万円と諸経費を含めた設置費用約70万円を合わせた、約500万円は、すべて寄付によるものという。
測定の手順は、まず1リットルの容器に食材など(液体でも固体でも可)を詰め、計測器にセット。その後、1,000秒かけてセシウム134や同137などの濃度を測定する。測定結果は、即座にプリントアウトされ、15日以降はホームページで公開される。Qベクの有料会員には、産地や商品名などより詳しい内容を明かす方針。また、北九州市で実施された震災がれきの試験焼却により、土壌の計測をしてほしいという問い合わせが多かったことを受け、15日以降受け付ける。
Qベクのスタッフの本河知明さんは「子育てなどで不安を抱えるお母さんたちが、安心して食材を選べるようになればと思う。また、データを計測することで無用な風評被害を防止し、正確な情報を提供したい」と話した。
Qベクでは今後、九州で流通する食材と、九州内の土を受け付け、すでに予約を開始している。また、ガイガーカウンターの貸し出しサービス(有料)なども行なっている。詳細は下記にて。
■放射能市民測定室・九州(Qベク)
<住 所>
〒813-0041
福岡市東区水谷2-11-36
<お問い合せ>
092-410-4516(平日のみ)
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・放射能市民測定室・九州(Qベク)
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