18日、福岡市中央区で、みんなの党福岡市議団が主催する「みんなの党政治塾」が開講した。第1回は、同党国会対策委員長である山内康一衆議院議員(比例北関東)が講師を務め、「みんなの党が目指すもの」と題して、国政の現状への見解を示しながら、同党の目指す方向性について講演した。
山内議員は、脱官僚・脱中央集権、農地集約化で新規参入を促す農業政策、500万人規模の経済圏を作る道州制、経済成長による税収アップ、TPP積極参加、コスト面からの脱原発論など、同党の政策方針を解説。講演後は、塾生からは、原発、財政、TPP、竹島・北方領土・尖閣諸島などの領土問題について、積極的に質問が行なわれた。
とくに昨今、日中双方で物議をかもしている尖閣諸島については、領土問題が存在しない尖閣諸島については騒がず、領土問題のある竹島・北方領土についてはもっと声を上げて国際問題にすべき、という自身の見解を述べた。
今回の政治塾について、準備を進めてきた吉武輝実福岡市議は取材に対し、「みんなの党への理解を深めると同時に、将来的に塾から政治を志す人たちが現れることを期待したい」と語った。今後の講師としては、塾生の希望を参考にしながら、同党の国会議員だけではなく文化人・有識者なども招く方針。第1回は、大学生や主婦を含めて、20代から80代までという幅広い年令層の30名弱の人々が参加した。
塾生からは、現在の国政(民主党政権)に対して「マニフェストが何ひとつ実行されていない」といった不満の声があがっており、自民でも民主でもない"第3の選択肢"の動向について高い関心を持っていることがうかがえた。
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