既報のとおり、8月20日の決済不調によって周囲に動揺が広がったさとうべネック(本社:大分市)。かつては九州屈指の総合建設業者として名を馳せた同社であるが、次の決済日を間近に控え、その動向に注目が集まっている。
ところで、そのオーナー企業であるダイセンビルディングが所有する不動産の一部に動きがあることが分かった。場所は、福岡市今泉1丁目でビックカメラ天神1号館の横手。同社が「第49ダイセンビルディング」と称していた商業ビルである。これが7月19日付で、博多区の昭和機器工業(株)に譲渡されている。
また、同所の不動産登記から、SBIキャピタルソリューションズが同物件について極度額13億円の根抵当権の設定を受け、仮登記を行なっていたことも明らかになった。設定日は2012年2月29日。債務者はダイセンビルディングとダイセンホールディングスで、金銭消費貸借取引および保証委託取引を担保するものとされ、約2ヵ月後の同年5月1日に、同仮登記は解除されている。
従来、ダイセンビルディングによる買収資金の調達元について、関係先などから情報が得られていたが、本件は改めてこれを裏付ける形となった。
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