8月28日付けの西日本新聞の一面に、「中国の高速道 日系SA構想」の記事が記載された。これは、重慶市に建設されるサービスエリア(SA)に、日系中心の商業施設を作るというもの。手がけるのは和田総研(福岡市)。施設設計や店舗誘致などに、現地政府から要請があったという。
和田総研は、元ヤオハングループ代表・和田一夫氏が会長を務めるコンサルタント会社。ヤオハンは、95年に上海に巨大百貨店を開業したことで知られる。記事によると、中国側はその和田氏の知名度と人脈を活かして、日本企業を誘致する狙いがあるとみられるという。同SAは、2013年に開通する成都市(四川省)と重慶市を結ぶ高速道路に作る予定。約20万m2の敷地に、日系中心に飲食店やスーパー、映画館などを集めた総合商業施設にしたい考え。来月にも具体的な協議に入り、年内にも契約、14年内に開業を目指すという目前の計画だ。
実現すればさらなる日系商業施設の中国展開に期待が持たれる。夢は膨らむが、巨大な商業施設のプロデュースに和田総研・和田一夫氏がどのような力を発揮するか、注目される。
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