さとうベネック・新オーナーの大川氏は、少数精鋭で資産(不動産)を増やすことに関しては天才であったことは、たびたび述べてきた。だが、「どうしてさとうベネックのオーナーという名誉を求めたのであろうか?」という疑問がチラついてきた。このことは、誰しもが不信に感じるだろう。
大川氏に対しては、「200人所帯という組織を賄うには、経営のイロハを学ぶべきであった。不動産業に関しては天才的な閃きを持っているが、経営一般に関しては浅はかであった」という指摘の声が高まっている。『銭儲け』と『名誉』の"二兎"を追えば、必ずバチを被る(もちろん、能力があれば可能なのだが――)。
大川氏は、最初からさとうベネックの『現金弄り』一本に絞っていれば良かったのだが、二兎を追った結果、今回のようなことになった。二兎を追うためには、組織運営術に長けているべきであった。苦労続きの過程で、「建設業を営むには、多くの関係者に頭を下げる低姿勢に徹しなければならない」ことを学び、ストレスも溜まったようだ。このあたりで『名誉を得る』という気持ちは萎えたようである。
大川オーナーは、昨年から練り上げていた『必殺戦略』を達成する方向に関心が移ったようだ。これは別の道というか、本来の路線に戻り始めたようだ。
※記事へのご意見はこちら