(株)さとうベネックは工事現場もいくつか抱えているが、とくに公共工事に関しては福岡市博多区の起産建設(株)が引き継ぐ方針という。起産建設および担当弁護士に話があったのは一昨日前からで、明確な方針は固まっていないようだ。
元請だったさとうベネックの名前だけを残し、工事代金はさとうベネックを通じて起産建設に支払われた後、起産建設から下請業者に支払われるという流れにしていくことが打ち出された。
しかし、一部の下請業者からは「本当にさとうベネックが起産建設にお金を支払うのか、とても信用できない」「そもそも、なぜ起産建設が引き継ぐことになったのかわからない」という声も上がっている。
現代表の大川善廣氏は、自ら「業務に疎かった」ことを認め、近々退任する予定。後継候補は未定だが、大川氏は「業務に精通した人が適している」という考えを示した。
準備不足からか、さとうベネックの私的整理案は話の細部が詰まっておらず、それに納得のいかない業者がいて集会が紛糾したようだ。
※記事へのご意見はこちら