大分で開かれた債権者説明会から一夜明けた本日(31日)、東京でも同様の説明会が開かれる。
昨日の説明会は、金の流れに関する疑問や現経営陣に対する不満からの質問も多く出された。なにより、これまで皆で協力して作り上げてきた同社の歴史に泥を塗られた悔しさのようなものが、会場全体を覆っていたように感じられる。
昨日の内容のうち、会社側が認めた内容を整理してみたい。大前提として、事業を継続していきたいとの意向を示したうえ、以下の内容が示されている。
(1)8月末日までに支払いが必要な額は合計約7.7億円であるのに対し、支払いに充てられる金は約1.5億円。差引6.2億円のキャッシュ不足。現時点での買戻しには応じられず、按分での支払いとなる見込み。
(2)キャッシュ不足の原因は、さとうベネックがダイセンホールディングスに貸し付けた13億円が返済されていないことによる(※当初は工事が不採算であったかのような説明があったが、質疑応答のなかで修正)。貸付金は現時点で返済されていない。資金調達を試みたが不調に終わり、銀行への働きかけを「鋭意」継続中。
(3)ダイセンビルディングが資金をねん出して社債を引き受ける計画もある。
(4)次の決済日は9月20日(※8月31日分は少額なので決済可能)。2度目の決済不調=「デフォルト」となると、周囲に今以上の迷惑がかかるので、業者の協力を仰ぎたい。
(5)資金調達を行なうかたわら、起産建設と業務提携を計画。従来の取引業者は、契約を結びなおして起産建設のもとで残工事を続行して欲しい。
(6)大川社長は、後任が決まり次第辞任の意向。
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