<日本製品は買わない、ただしAVは除く>
中国で広がっている反日デモの身勝手な面々が露呈した。中国で人気のあるAV女優、蒼井そらさんの名前がスローガンに掲げられている。香港メディアのアップルデイリーのニュースで報道された。
「釣魚島(魚釣島)は、中国のものだが、蒼井そらは、世界のものだ」(=「釣魚島但是中国的、蒼井空才是世界的!」)というフレーズは、インターネットで中国の若者の間に広がり、今回の反日デモ(という名の暴動)を象徴する1つの言葉ともなっている。
アップルデイリーのニュースでは、中国では日本製品不買運動が広がっているが、「日本の製品は買わない、ただし、AVは除く」というプラカードを掲げた中国人男性がデモに参加している姿が放映された。中国なりのユーモアを交えてのものではあろうが、その身勝手さには、まったく賛同できない。これまでのデモでは、ペットボトルを投げたり、中国人の乗っている日本車を破壊したり、日本料理店の窓ガラスを割ったり...。
根拠のない理由による、「真に訴えたいもの」のない示威行動であり、本来、デモの持つべき性格の1つである「誠実さ」は微塵も感じられない。当局の抑制で、ぴったりと収束するというのも何かおかしい。
中国でビジネスを展開するイオンなどの日本企業が多大な経済的ダメージを受けた。日本側もあるべき手順で、経済的対抗手段を講ずるべきである。
<コピー品のAVを見せるな>
中国では、宮崎駿監督のアニメ作品のDVDなどのコピー品が、堂々と空港や街中のCDショップで売られたりしていた。90年代に比べると、ずいぶん減りはしたものの、依然として偽物、コピー品は横行している。とくに、アダルトコンテンツに関しては、日本製アダルト動画のDVDなど、かなりの量のコピー品が流通している。日本製のアダルトコンテンツのコピー品を徹底して排除することを強く要請するなどの対抗手段を打つべきだろう。中国が、AV以外は買わないというのであれば、日本は、「蒼井そらの出ているアダルトコンテンツは日本のもので、世界で見られるが、コピー品は違法です」などと、対抗するべきである。
一方で、日本でも中華料理店を破壊する、中華系学校の校門で放火するなどの行為が起こった。政府の尖閣諸島問題に関しての無策ぶり、不甲斐なさに不満はたまる一方で、やられっぱなしは確かに悔しい。気持ちは分かるが、品格のある対応を心がけたい。
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