ユナイテッド・シネマ(株)が展開するシネマコンプレックス「ユナイテッド・シネマ」が、2013年春にトリアスに出店する。開業日は未定だが2月下旬から3月にかけてのオープンを目指す。
トリアスではTOHOシネマズトリアス久山が14スクリーン座席2,402という九州最大級のシネマコンプレックスを営業していたが、TOHOシネマズ(株)は今年4月に新たに開業したイオンモール内にシネマコンプレックスをオープン。TOHOシネマズトリアス久山は今年8月を以って撤退した。
トリアスへ進出するユナイテッド・シネマは、14スクリーンが計画されている。座席数は減少するが大きくなるため従来より座り心地の向上が期待される。骨組みと床以外の構造物は新装され新鋭設備が導入される見込み。同社は、「かつてのような集客は期待できないが契約内容などを鑑みて出店を決断した。」と新しい視点での収益確保に自信を見せる。
TOHOシネマズの撤退は自社競合を避ける狙いがあったと見られるが、結果的に強力なライバルを呼び込むこととなった。トリアス関係者は「もともと映画館の動員力は高かった」と手ごたえを示す。
「郊外型(シネマコンプレックス)でも広範囲から動員する時代は終わった」と関係者は環境の変化を指摘。共存は容易でない。宗像・粕屋地区の観客獲得を巡る戦いの火ぶたが間もなく切られる。
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