常々、若者がどのような目で社会を見ているか、気になっていた。そんな折、学生たちが、自分たちで考えた行政改革案をプレゼンテーションしあう、という話を聞いたので、さっそく行ってみた。
NPO法人ドットジェイピー(以下.JP)が主催する、議員インターンシップ生による行政企画案の発表会「PLANNER」だ。
議員インターンシップとは、大学生が長期休暇の2カ月間、議員と行動を共にしながら、議員の仕事、議員の思い、政治と社会のつながりを知る体験学習プログラムである。将来政治家になりたい学生だけでなく、民間企業や公務員、その他様々な道を目指す学生が、就職に活かすべく参加している。また、.JPは同インターンシップ修了生が運営する。彼らもまだ学生だ。
.JPインターンシップ事業部福岡支部代表の中野聖也さんによると、「このようなインターンシップ制度は他県にもありますが、公の場でプレゼンテーション大会を行なうのは、福岡県だけ」なのだそうだ。
当日は、福岡県議、福岡県下の各市議員の事務所のうち16事務所で学んだインターン生たち、約50名が集まり、おのおのの成果を発表した。
まず16事務所をA~Dまで4つのグループに振り分け、予選を行なう。そこで1位に選ばれた事務所が、決勝の場に進む。
そして最優秀賞が決められ表彰式が行なわれる。
ただし、勝ち残ることが目的ではない。
「福岡を良くする政策」というテーマを、学生らしい目線で考え、発表できるまでの企画にする、という、その過程を大切にしているという。
同支部議員総括の桑野由貴さんは「発表することで社会に少しでも影響を与えられたら、という思いで開催しました」と語る。
さっそくCグループの予選会場に参加してみた。
ここでとりあげられていたのは次の企画だ。
「いとしま健康意識改革」(徳安達成糸島市議会議員事務所)
「小郡市に道の駅をつくろう」(井上勝彦小郡市議会委員事務所)
「いじめ防止条例をつくろう」(樋口明福岡県議会議員事務所)
「春日あんどん祭に花火大会を復活させよう」(松尾嘉三福岡県議会議員事務所)
なかなか興味深いプレゼンテーションになりそうだ。
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