天神西通りの一角にドイツ発のスーツケースブランド「リモワ 福岡店」が10月6日にオープンした。福岡店は国内5店舗目となり、九州へは初進出となる。リモワの国内代理店を務める、(株)林五(本社所在地:大阪市中央区、林 大助代表)担当者は「福岡への出店を検討し始めてから、最終的に店舗の場所を決めるまでにかなりの時間を要しました」と語った。
2011年3月にJR博多シティが開業し、博多地区もにぎわっていること、キャナルシティ博多の周辺エリアも増床棟イーストビルができ話題になっているなど、こと商業施設に関して福岡市は話題が多く、さまざまな候補地を見るなかで決定を出すまでに時間がかかったのだろう。最終的に西通りに出すことになったわけだが、フォーエバー21やH&Mの向かい、付近にはアップルストアなどもあり、人通りが多く集客を見込みやすいこと、昨年開業した高級百貨店「バーニーズニューヨーク」が近くにあることなどが決定要因となったようだ。また、同エリアには今後も各ブランドによる出店が増え、さらににぎやかになるとと予想し、西通りに早めに出店しておこうという思惑もうかがえる。
西通りは、天神と大名の境に当たり、全長は約450m、平日休日とも人通りはかなり多い。リモワの向かいのフォーエバー21や、H&Mなどは平日昼間でも10代、20代の女性を中心にぎわっている。
しかし、西通りが確かににぎやかである一方、他のショッピングスポットも、JR博多シティなどの商業施設やキャナルシティ、そのほか、イオンモールなどの郊外型大型商業施設などが充実し、にぎやかであることは事実。
また、実際の店舗がなくても、インターネット通販で何不自由なくショッピングが楽しめる時代だ。西通りだけでなく天神エリアの店舗は午後8時に閉店することが多く、平日は仕事でゆっくり買物できないという年代層の間ではネットショッピングを利用するという声を当たり前に聞く。
ショッピングスポットが増えるなかで、西通りが買物客でさらににぎやかになれば、リモワ担当者の予想にあったように今後も様々なブランドの出店が続き、より西通りが魅力的な場所になっていくだろう。さまざまな候補地のなかから西通りを選んだことが良い結果へつながるかどうか、今後に注目だ。
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