4日の公示後、福岡県内で一斉に張り出された選挙ポスターを見て一瞬首をかしげる有権者が少なくはないようだ。民主党の候補者のポスターで、党名のロゴが小さく、遠目で見ると「無所属」の候補者のように見えるからである。
2011年の統一地方選挙でも、民主党の候補者たちのなかには、配られる名刺やビラなどの配布物に党名がなかったり、事務所の外観に党名が見当たらなかったりするなどの『隠れキリシタン現象』が見受けられた。その時は、「党ののぼりを持っていると国政のクレームを言われる」「ビラを受け取ってもらえない」といった事例が発生し、「満足な選挙運動が行なえない」という愚痴も聞かれた。
今回の衆院選では、逆風の不安の大きさに反比例して党名のロゴが小さくなっているのだろうか。しかし、「こんな時こそ、胸を張って『民主党の候補』だと言うべきだ」とは同党関係者。2009年の政権交代から低迷している支持率だが、底を打った感はあるという。今回、小選挙区で出馬している前職の候補者は、「逆風のなかで残った支持は硬く強い。課題はどれだけ浮動票を取り込めるかだが...」と語る。
※記事へのご意見はこちら