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伝説のサッカー指導者 デットマール・クラマー氏、来日
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2014年1月14日 11:47

デットマール・クラマー氏 メキシコ・オリンピック日本代表の銅メダル獲得に貢献し、日本近代サッカーの父といわれるデットマール・クラマー氏が10日、福岡市内で会見を行なった。同氏は11日から13日に行なわれた「第3回デットマール・クラマーカップU‐13」の開催に先立って、来日。この日は約1時間半、88歳とは思えぬ力強い語り口で日本サッカーの過去と未来について、語った。

 会見の冒頭でクラマー氏は「1960年以来、日本は私にとって第二の故郷です」と述べ、当時から続く日本人とのつながり、日本での思い出を語った。そのなかで「この会場にいる日本人の誰よりも当時の日本のことをよく知っています。当時の八幡製鉄所のチームには非常にいい選手がいました。常に4、5人が日本代表入りしていました。また広島にはイギリス人が多く生活していたこともあり、サッカーの普及が早く、若いいい選手がたくさん育っていました」と当時を振り返った。
 またクラマー氏は「私は近代サッカーを日本に持ち込みました。当時の近代的なサッカーです。現代においては、2006年のドイツワールドカップ後はスペインを中心にさらに発展を遂げています」と世界サッカーの大きな変化について述べた。

soccer1.jpg 13歳以下の大会に賛同した理由については、「子どもの成長は直線的なものではなく、階段のような成長を遂げます。停滞期と急成長を繰り返す世代です。特に思春期を迎える2、3年前の子どもたちは最も能力を開花させやすいと考えます。身体的にも精神的にも飛躍的に成長し、性格を特徴づけるのもその時期に当たるでしょう。正しい時期に、正しいトレーニングを提供する事が最も重要なことだと考えています」と適齢期に触れたうえで、「サッカーを通じて、こどもを大人にするだけではなく、紳士に育て上げたい」と理由を述べた。

 そして、最後にこう締めくくった。「サッカーとは人生の学校である。いくつになっても十分学んだとは思わない。常に学ばなければならない」クラマー氏は監督をしながら、栄養学、マッサージや応急処置までも学んできたという。スポーツ以外にも同氏から学べることは多いはずだ。

 なお、11日から13日に福岡県宗像市のグローバルアリーナで開催された「第3回デットマール・クラマーカップU‐13」には、九州を中心に24チームが参加。昨年、決勝で涙を飲んだ太陽スポーツクラブU‐15(鹿児島)が4対1で小倉南FCジュニアユース(福岡)を下し、優勝した。

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▼関連リンク
・デットマール・クラマーカップ

<プロフィール>
デットマール・クラマー
生年月日:1925年4月4日
出身:ドイツ・ドルトムント生まれ

■主な代表歴・記録
日本代表指導 68年メキシコ・オリンピック銅メダル
バイエルン・ミュンヘン監督
欧州チャンピオンズカップ(現・チャンピオンズリーグ)2連覇(75・76年)
■表彰
勲三等瑞宝章(1971年)
日本サッカー協会75周年記念功労賞(1996年)
日本サッカー殿堂(2005年)


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