アビスパ引き分けも、攻撃に明るい材料
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J2のアビスパ福岡は8月1日(土)に、2015明治安田生命J2リーグ第27節大分トリニータを、ホームであるレベルファイブスタジアムに迎えて対戦した。前節第26節の長崎戦に続き『バトルオブ九州』と銘打った注目の九州ダービーとなった。結果は、1-1の引き分け。『バトルオブ九州』のホーム2連戦は、どちらも引き分けとなった。
観客6,559人のうち、アウェーの大分からは約1,500人のサポーターが来場。数的にはもう少し多くの観客に来場してもらいたかったが、『バトルオブ九州』にふさわしいスタジアムの熱気が感じられる試合となった。
ゲーム開始早々から、双方の選手が激しいパフォーマンスを繰り広げ、盛り上がりを見せた。21分にアビスパのミスから大分の逆襲に遭い、大分に先制点を許した。その後は両者とも決め手がなく、前半が終了。後半は、一転してアビスパが積極果敢な攻撃でチャンスをつくり続けた。そして67分、DF中村北斗選手のクロスにFWウェリントン選手がヘディングでシュートを決め、来日初得点をあげた。その後も再三チャンスをつくるも、大分のゴールマウスを割ることができず、試合は終了した。
アビスパは、前半のパフォーマンスが試合を左右した。先制点を許し、得点機をあまりつくれなかった。各選手のコメントにもあるように、パスのつなぎがうまくいかなかった。後半は、ハーフタイムで意志統一が再度確認されたのか、ショートパスのつなぎによる攻撃でアビスパのリズムがつくり出せ、得点とチャンスを生み出せた。途中、中村北斗選手の“幻”のゴールなどアンラッキーなプレーもあったが、アビスパのストロングポイントが出せた。
そのなかでも、ウェリントン選手が機能してきたことは、今後の試合への大きな収穫である。ウェリントン選手は得点への嗅覚と能力が高く、その分、相手のマークが厳しくなることで、ウェリントン選手に対する視線が多くなる。そのとき必ずスペースができる。得点力の向上が大いに期待できる。また、引き続き試合終了まで豊富な運動量でフィールドを駆けめぐっていたことも、好材料である。
今回の大分戦は、勝てるチャンスはあったのだが、結果として引き分けに終わった。もちろんそれは残念である一方で、3戦負けていないという実績も残した。勝ち点も着実に重ねている。ハードワークに裏付けされたタフさも、アビスパの選手は変わらず皆が備えている。アビスパは現在、11勝7敗9分けの勝ち点42で、リーグ6位。次節28節は、リーグ5位のツエーゲン金沢とアウェーで対戦する。堅守を誇る金沢に対して、どのような戦法でゲームマネジメントするのか、期待したい。
【河原 清明】
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