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(株)帝国データバンク
全国83拠点で全国を網羅
現代社会において、(株)帝国データバンクの社名を知らない人はいないだろう。事業規模は、2014年9月期において売上高480億円、当期純利益57億円を計上。言わずと知れた、国内トップに君臨する信用調査会社である。しかし、同社のことについては、あまり知られていない。
同社の始まりは1900(明治33)年3月、後藤武夫氏が帝国興信社を創業したのが始まり。1902年に帝国興信所へと社名を変更し、現商号になったのは81年になってからである。
同社は、日本において信用情報調査事業を民間で開始した元祖とも言える。当初は、結婚調査・雇用調査等の個人調査を手がけていたが、現在の基本事業である企業信用調査に転進特化した。高い品質の企業情報を取得し、その情報調査活動で顧客を拡大。北は北海道から南は沖縄に至るまで、日本全国津々浦々に販路を形成した。
現在の営業内訳としては、企業信用調査が約55%、データベースサービス約35%、出版事業が約10%という事業構成となっている。従業員は日本全国で約3,200名が在籍とされているが、実質約1,500人が社員と聞かれる。代表取締役社長は後藤信夫氏で4代目。役員は会長の後藤絢子氏を筆頭に後藤家出身が名を連ね、株式は持ち株会社である(株)タケオが保有している。現在、日本全国に83カ所の事業拠点を設けている。
その全国にある事業拠点について掘り下げて見ていくと、本社をはじめ、複数拠点は同社名義の不動産を所有していた。そのほかは賃借物件となっている。同社が保有している事業拠点において判明した分でも23カ所ある。しかも、この保有している物件は、驚くことに無担保物件がほとんど。これにより同社の不動産の価値は年商規模に匹敵すると推測される。
(つづく)
【道山 憲一】<COMPANY INFORMATION>
代 表:後藤 信夫
所在地:東京都港区南青山2-5-20
設 立:1987年7月
資本金:9,000万円
売上高:(14/9)480億9,500万円関連記事
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