2024年11月21日( 木 )

浜田和幸議員が国際政治セミナー開催

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挨拶をする浜田和幸議員<

挨拶をする浜田和幸議員

 参議院議員の浜田和幸氏は14日、第7回国際政治セミナー「浜田和幸と共に、日本と世界の未来をデザインする会」を憲政記念館(東京都千代田区)で開催した。来場者は400人を超えた。

 ゲストにロシア特命全権大使のエヴゲーニー・ウラジミロヴィッチ・アファナシエフ氏とインド特命全権大使のスジャン・ロメシュチャンドラ・チノイ氏を招き、日本が抱えている課題について浜田議員が話を聞いた。

 アファナシエフ大使は、ロシアが抱える課題を挙げて、その克服に向けた取り組みについて話した。シリアやイラン、北朝鮮をめぐる問題などアジア・太平洋地域に山積している課題に対し、日本・中国・インド・ロシアの4カ国が力を合わせて解決にあたることが重要と、結束を呼びかけた。また、「アジアの未来がなければロシアの未来もない」とし、柔軟な発想で解決のための外交努力を行うことの重要性を強調した。

 また、当事者同士で解決できる問題と国際的な協調が求められる局面があるとし、「アメリカ一極ではない環境の下で、各国が前向きに力を携えていくことが大切」と話した。北方領土の現状について、平和条約が結ばれていないのはロシアにとっても正常でない状態とし、問題解決に向けて動きを加速している最中と述べた。

感謝状を手にした両大使(中央は浜田議員)<

感謝状を手にした両大使(中央は浜田議員)

 チノイ大使は、「アジアを語るときに、インドから見ると中国・日本・韓国など経済成長を遂げた国を指して理解する傾向があるが、アジアはもっと多様性を持つ地域」とし、多様な文化と歴史を引きずってきた「アジアのダイナミズムに注目することがアジアを理解するための出発点になる」と説明した。また、日本と中国、インドは仏教など共通の価値観と歴史を背景に持っていると指摘。力を合わせれば、表面的な経済問題を解決する力があると来場者に訴えた。

 同大使はインドの経済政策にも言及し、インドは東アジアで自由貿易エリアを作ろうとして日本とも対話を行っているとし、アジアは経済的に大きなポテンシャルを持つとの見方を示した。

 浜田議員は両大使に感謝状を授与し、「インド・ロシア・中国を含めたアジア全体の理解を深めることが日本の心を伝えることになる。新しいアジアと世界の幕開けのために尽力してほしい」と期待を寄せた。


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