2024年11月25日( 月 )

【熊本地震最前線レポート】(10)~福岡のデべも対応に大わらわ

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 福岡でも強い揺れを感じた今回の熊本地震。一夜明けて、さっそく福岡のデベロッパーに、熊本地震の影響がないか取材した。

 A社の幹部は、指導のために熊本支店に出張していた。社員慰労を兼ねて下通りの居酒屋で飲んでいたのだが、突如、下から突き上げるような強力な揺れが始まった。福岡県西方沖地震の記憶は忘れていない。「あー、これは西方沖地震よりもかなり強力な地震だ」と直感した。お客たちは一目散に外へ飛び出してしまった。賢明な判断だ。店内の食器類は割れて散乱し、足を踏み入れる場もない状態である。強い余震は絶え間なく襲ってくる。まず熊本の現場の安全管理の指示をした。
 宿泊ホテルに帰ったのは夜中1時過ぎ。『現場での支障はない』という報告があり、少しは安心した。しかし、余震が続いているので眠れない。うつらうつらしていたら、朝の6時になっていた。福岡に帰ろうとしても、すべての交通機関がストップ。社員から車を借りて、小国経由で帰途についた。4時間かかった。
 熊本市内にある戸建住宅の被害を、数多く目撃した。自社の管理物件にも被害が出ているようで、社員たちを現場に直行させる命令を下した。

 
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