2024年12月22日( 日 )

【熊本地震最前線レポート】(4)~大手工場の状況

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 熊本県を襲った地震は、県下に展開する企業の工場にも大きな影響を与えている。地震から一夜明けたが、各社は被害状況の確認を急いでいる状況だ。各社の工場における現状を聞いてみた。

<本田技研工業>
 熊本工場(菊池郡大津町)は、15日午後5時まで工場の操業停止を決定。以降の夜勤操業に関しては、今後の状況を見て昼頃に決定を行うとのこと。工場の被害は軽微で、壁の一部が剥がれ落ちた程度としている。

<サントリー>
 九州熊本工場(上益城郡嘉島町)は、10時頃に電話してもつながらない状況。同工場のサイトには、「施設の安全点検のため、2016年4月15日の(金)の営業については臨時休業させていただきます」と表記されている。
 また、サントリー九州支社(博多区)によると、「急いで工場の情報収集を行っているが、詳しい状況は不明」としている。

<ブリヂストン>
 熊本工場(玉名市河崎)主に工業用ゴムホースなどを生産するが、現在では大きな被害は見当たらないとのこと。点検作業を行いつつ工場はすでに稼働開始している。

<三菱電機>
 24時間稼働の半導体関連工場(合志市)と液晶関連工場(菊池市)とも、被害状況の確認と点検作業などを行っているため、現在、工場による生産は停止中。稼働時期については何も言えないとのこと。

 今回の地震による被害が次第に明らかになるなか、多くの工場が設備の点検確認作業を行うため、操業停止となっている模様。復旧には、まだ時間がかかるものと思われる。

 
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