2024年12月23日( 月 )

【熊本地震最前線レポート】(26)~いつ終息?熊本市内被災状況は深刻化

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 「今度が本震」との気象庁の発表に、熊本の被災者は開いた口が塞がらなかった。「ある程度、家の中の片付きが進み、今夜はゆっくり休めると思っていたら、最初よりも大きく長い揺れが始まった」。熊本市西区の住民は語る。16日午前1時25分に発生した「本震」は、阪神淡路大震災級と言われている。家の中は前よりも酷い状況になった。

 「前震」では無事だった水が断たれた。「本震」のダメージは深刻らし く、前日(15日)で営業 していたコンビニや飲食店も閉店のほうが増えている。水が売り切れになった自販機ばかり。営業中のコンビニには行列ができた。

 週末にシャッター街となった下通アーケードでは、看板や建物の壁が崩落した危険箇所が散見され、立ち入り制限が設けられている。天守閣や石垣などが崩れた熊本城は度重なる揺れでさらなる崩壊が心配される。城内は避難エリアとして開放されたが、人影はまばら。16日午後から雨の予報だ。

 すでに前例はある、2度目の「実はこれが本震」という馬鹿げた発表があるかもしれない。揺れが起きてから来る警報に、被災者の不安は高まるばかり。雨に備えて、付近に建物がないところに避難する車が増えている。

 熊本地震はまだ終わっていない。

本震後の熊本市西区の民家の様子<

本震後の熊本市西区の民家の様子

石垣が崩れた熊本城<

石垣が崩れた熊本城

下通りアーケードで落下した看板<

下通りアーケードで落下した看板

コンビニの行列<

コンビニの行列

建物の壁が崩落した立入禁止エリア<

建物の壁が崩落した立入禁止エリア

 
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