第99回ライオンズクラブ国際大会開催迫る(4)
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第99回ライオンズクラブ国際大会ホスト委員会
実行推進委員 伊藤 敦子 氏6月24~28日の5日間、「第99回ライオンズクラブ国際大会」が福岡市で開催される。期間中は海外と日本全国からライオンズクラブの会員約3万5,000人が福岡市に集う。
26日(日)には、福岡市中央区地行浜の「福岡ヤフオク!ドーム」において「大会初日総会」。会長講演、基調講演、国旗式などが行われ、午後1時半にはドーム上空を航空自衛隊のブルーインパルスが展示飛行する。ブルーインパルスは、宮城県松島基地の第4航空団に所属する「第11飛行隊」で、航空祭や国民的行事などで華麗なフライトを披露する専門チームだ。青と白にカラーリングされた機体が大空を飛行し、驚異のパフォーマンスを繰り広げる(航空自衛隊HPより)。
国際大会では、歓迎セレモニーの一環として、また熊本・大分震災の被災者へお見舞いと激励、そして「九州はひとつ」の気持ちを込めて、ブルーインパルスが福岡の大空を舞う。
このブルーインパルス招聘に尽力してきた、ライオンズクラブ国際大会ホスト委員会・実行推進委員の伊藤敦子氏に話を聞いた。――ブルーインパルスの飛行が決まりました。この経緯について教えてください。
伊藤 ブルーインパルスは、自衛隊の航空祭のほか、国内の大きなイベントで披露されます。例えば昨年は、姫路城の修復完成を祝う記念式典や、山口で開催されたボーイスカウトの祭典である世界スカウトジャンボリーで展示飛行がありました。
今大会に、日本のブルーインパルスを飛ばしたいという提案をされたのは不老ホスト委員長です。国際大会は、年に1度、世界の主要都市で開催されるライオンズクラブ最大のイベントで、世界中から3万5,000人が集います。私が、福岡県防衛協会女性部会の副会長をしていることから、交渉のお役目が回ってきました。
防衛協会とは、国防を担う自衛隊を心から応援する民間の団体で、「観閲式」「訓練」「飛行展示」「音楽隊演奏」など、自衛隊のイベントへ積極的に参加しています。女性部会でも、航空自衛隊春日基地のイベントに参加していたことから、歴代司令官と親しくさせて頂いてきました。春日市にある西部航空方面隊は、北朝鮮や中国に近いため自衛隊基地のなかでも要所であり、歴代司令官は中央に出られて重要なポジションに就かれています。福岡県女性部会の濱田光江会長は、全国女性部会の副会長を兼任されていることもあり、自衛隊上層部の皆様とご懇意でいらっしゃいます。最初のブルーインパルス飛行依頼に同行して頂き、ご尽力くださいました。また不老ホスト委員長は、本当に幅広い交友関係をお持ちで、いろいろな方面に協力依頼をして頂きました。
ただ、人間関係だけでブルーインパルスに飛んでもらえるものではないと思います。例えば5年前、博多駅の九州新幹線全線開通記念イベントで展示飛行が決定しましたが、あの時は大変な時間をかけて財界や政界から100名余りの方々がご尽力されたとお聞きしています。今回、このような少人数で飛行が叶ったのは、ライオンズクラブ国際大会の規模と不老委員長の熱意が大きな要因だと言えます。――当日は、どのような演技が行われるのですか。
伊藤 ブルーインパルスは、芦屋基地を発進して志賀島から能古島を通り、ドームとヒルトンホテルの上空を水平飛行でやってきます。6機の編隊で華麗な飛行を行い、白煙で空に“さくら”を描く予定です。
ドーム周辺は福岡空港の管制区域となっていて、展示飛行が終わるまでの間、ほかの航空機は待機となります。頻繁に離着陸が行われている福岡空港での長い規制は大変難しく、展示飛行は7分間と短いものになっています。なお、時間は確定しておりませんが、前日25日に展示飛行の予行が同じ場所で行われます。――パイロットのサイン会も企画されているとか。
伊藤 実際の展示飛行パイロットはT-4と共に芦屋基地に戻られますので、サイン会は、他のパイロット数人で行って下さいます。航空ファンには大変嬉しいイベントです。サイン会は、25日は天神中央公園で開催されている「ライオンズマーケット」内で、26日本番はドーム下で行う予定です。
――梅雨の時期ですが、雨天はフライトに影響がありますか。
伊藤 天候が一番の懸念です。雲が下まで降りてくると飛ばすことができないなど、気象の状況によっては、ブルーインパルスの飛行が中止となる場合があります。民間の住宅上空を飛ぶということで、細心の注意が払われているのです。
――最後に、大会へ向けて一言お願い致します。
伊藤 来年ライオンズクラブは創立100周年を迎えます。その前年大会が福岡で行われ、国際会長が日本人の山田實紘会長だという、本当に奇跡的な巡りあわせの大会です。2011年に東日本大震災が起こり、「日本は放射能で汚染されている」という風評被害をはねのけて、5カ国が立候補するなか、不老ホスト委員長は、国際大会を選挙で勝ち取って来られました。不老ホスト委員長以外、成し得なかったことだと思いますし、委員長の情熱と努力は素晴らしいものです。そして今大会は、東日本大震災でスタートし熊本震災後に開催を迎えるという、運命的なものも感じます。
福岡国際大会が大成功となるよう、地元の我々337-A地区、そして九州全体が一丸となって取り組んで行きたいと思います。――本日は、ありがとうございました。
<プロフィール>
伊藤 敦子 氏
(株)ドナコーポレーション取締役会長。ライオンズクラブ国際協会FWTMD337コーディネーター。ホスト委員会国際役員迎接・渉外委員会 副委員長。ライオンズクラブ国際協会337-A地区2R1Z福岡桜ライオンズクラブ所属。関連キーワード
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