名門「筑女」で異変!心霊スポット購入と異教の新理事長
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「生長の家」信者が浄土真宗の学園トップに就任
来年(2017年)に創立110周年を迎える女子教育の名門「筑女」に異変が起きている。
6月22日、福岡県内で大学、高校、中学、幼稚園を運営する学校法人 筑紫女学園の理事長に(株)はせがわの前代表取締役会長で相談役の長谷川裕一氏が就任。このことが、学校関係者に衝撃を与えた。「浄土真宗の教えにもとづく人間教育」を建学の精神に掲げている「筑女」が“異教徒”をトップに迎えたからだ。
長谷川氏は新興宗教団体「生長の家」の信奉者であることは地元では有名な話。「生長の家」で開かれる経営塾で講師を務めるなど、熱心な活動には定評がある。一方、「筑女」は、浄土真宗本願寺派(西本願寺派)系列の龍谷総合学園グループに属しており、理事や評議員、教職員にも同宗派の寺院の住職が多い。同法人の寄附行為には、「理事長は、原則として浄土真宗本願寺派福岡教区寺院の僧侶」(第6条1項)と定められており、長谷川氏の理事長就任が異例であることがわかる。
福岡歴史の町(忍者村)の土地を購入
少子化による生徒数減少で経営難の学校法人を、経営の経験がある長谷川氏に託す大抜擢かと思いきや、その背景には、理事会における理事長派と反理事長派の対立があるようだ。前理事長・笠信曉氏(糸島市・法林寺住職)と笠氏に辞任を求める教職員側の対立は、地元紙でも報じられた。反理事長派は、笠氏が進めた“ある土地”の購入に激しく反対していた。
“ある土地”とは、昔テーマパーク「福岡歴史の町」があった福岡市西区大字徳永の9,040m2の土地。そのなかにある「忍者村」は子どもたちで賑わっていたが、閉鎖後、訪れる者はいなくなった。最近まで旧施設の建物が存在し、ネット上では「廃墟となった忍者屋敷にある人形が不気味」などと心霊スポットとして紹介されている。
「筑女」は、大学が大宰府市、中学・高校、幼稚園は福岡市中央区に所在する。学校から遠く離れた福岡歴史の町跡地を学校用地としての購入を進める笠氏に対し、学校関係者からは反対意見があがった。結局、同地は2016年3月31日付で同法人が売買で取得。7月1日に現地を確認したところ、建物は撤去され、更地となっていた。
心霊スポットの購入と異教徒の新理事長就任、どちらも「筑女」にとって異変と言える事態が続いている。一体、何が起きているのか。NetIB-Newsでは引き続き、名門「筑女」の異変について調査を行っていく。
【山下 康太】
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